英語が苦手でも海外研修に参加できるのか?中学生の実体験をもとに、必要な英語力・選考対策・現地でのリアルな様子を解説。八王子の中学生が参加した台湾研修の具体例を紹介します。
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本記事の位置づけと研修の概要
本記事は八王子市の青少年海外交流事業「中学生向け台湾海外研修」に参加した東京外語スクールの生徒による実体験をもとにしたインタビューです。
今後八王子市の海外交流事業への参加を検討される方の参考資料となることを目的としています。
※本記事は2025年12月に実施された研修の参加者からの情報に基づくため、今後実施される研修の内容と異なる場合がございますので予めご了承ください。
研修概要:研修先、対象、費用
研修先:台湾高雄市
対象:八王子市の中学生
研修期間:3泊4日
研修内容:台湾・高雄の中学校訪問を中心に、英語でのプレゼンや現地生徒との交流、給食体験や観光を実施。新幹線で台北にも移動し、異文化体験と実践的な語学力を身につける研修です。
費用:参加費2万円(その他:現地でのお小遣い数千円程度)
参考:八王子市公式HP:2025年度青少年海外交流事業(台湾高雄市)

海外研修に応募した理由と選考の実際
選考の流れ
問: 応募から選考までの流れを教えてください。
答: まず書類選考があって、志望理由と自己PRを数百字にまとめて提出しました。それに通過した人だけに連絡が来て、次は面接でした。面接は5人くらいのグループで、質疑応答やグループディスカッションがあって、それを5人くらいの審査員が見ている感じでした。
書類選考と自己PR
問: 書類選考では、どんなことを書きましたか?意識したポイントはありますか?
答: 自己PRでは、委員会で副委員長をやっていたことや、戦国時代の歴史、特に姫が好きだという自分の趣味。あとはアニメやゲームも好きだから、台湾の人とその話をしたいということ。そして、英語と中国語に興味があるから現地で学びたい、ということを書きました。
問: 応募書類の準備にはどのくらいの期間が必要でしたか?
答: 一番時間がかかったのは作文で、初めに書き終わるまでに1週間くらい。そこから直しを入れたりして、提出までにトータルで2週間から3週間くらいだと思います。
面接での意識と工夫
問: 面接ではどんなことを意識しましたか?
答: 面接官も緊張をほぐそうとしてくださっていたので、一緒に受ける子たちと仲良くしつつ、自分の協調性や積極性をアピールすることを意識しました。声を大きくハキハキ喋るとか、グループディスカッションでは「私、これやるね」と役割を自ら買って出るとか。とにかく積極性と協調性を見せようとしました。
グループディスカッション
問: グループディスカッションは、どんなお題でしたか?
答: 「台湾の子たちが日本に来るときの一日のプランを考えてください」というお題でした。5人くらいで役割分担をして、集合時間や授業、給食、下校時間などを10~15分で話し合い、最後に発表係がまとめて発表する、という形でした。
面接で大変だった点と対策
問: 一連の選考で一番大変だったことは何ですか?
答: 面接ですね。書類選考は親にも相談できたけど、面接は一人で受けるものなので緊張しました。自己PRはもちろん暗記しましたが、質疑応答で変化球が来るんですよ。「台湾のペアの子が無口だったらどうする?」とか、ディスカッション後に「今の気持ちを述べてください」とか。そういうのに答えられるように対策するのが大変でした。
問: どんな対策をしたんですか?
答: 母が面接が上手な人で、想定質問をたくさん考えてくれて、一緒に練習しました。あとは塾の先生にも付き合ってもらいました。
事前準備でやっておけばよかったこと
問: 応募する前に「これをやっておけばよかった」と思うことはありますか?
答: もっと台湾のことを調べておけばよかったな、と思います。行ってからの感動を大事にしたくて、あまり細かく調べずに行ったんです。でも、一緒に行ったメンバーの中にはガイドブックを買って予習している子もいて、もっと知っておけば見方も変わったのかなと。
学校の成績や委員会活動の影響
問: 学校の成績や委員会活動は、選考に影響したと思いますか?
答: 実際に受かったメンバーは、成績優秀な子もいれば英語が苦手な子も、委員長をやってる子もいれば特にやってない子もいて、本当に色とりどりでした。半々くらいだったので、そこまで影響はしていないのかもしれないですね。
合格者の特徴と傾向
問: 合格した参加者に共通する特徴はありましたか?
答: 自分から積極的に行動できることがほぼ全員に共通していたと思います。現地の台湾の学生との交流でも、自分から話しかけに行く子ばかりでした。しっかりしたマナーで先生からの指示待ちをせずに自分から行動できる子が多かったです。自分のことを人見知りといっていた子でも行動するときには積極的でしたね。
英語が苦手でも大丈夫?参加前の不安と実際
英語力の実態(苦手でも参加可能か)
問: 一緒に研修を受けるメンバーは何人くらいでしたか?
答: 最終的に台湾に行ったのは16人です。
問: もともと英語は得意でしたか?
答: いや、全然得意じゃなかったです。むしろ苦手意識がありました。
初めての海外渡航への不安
問: 渡航前、初めての海外に近い状況で不安はありましたか?
答: 不安もありましたが、ワクワクの方が大きかったです。ほぼ初めての海外で、親もいないし同じ学校の子もいない状況でしたが、一緒に行くメンバーがみんないい子たちだったので、そんなに不安はなかったです。早くみんなで行って楽しみたいな、という気持ちの方が強かったですね。
問: 英語の準備は、事前研修以外にも自分でやりましたか?
答: 学校で習う英語と、これ使うだろうなという単語をちょっと見たくらいで、すごく練習したわけじゃないです。事前研修でやったことをそのまま持っていった感じですね。
海外研修の事前研修|英語研修・プレゼン準備
問: 合格してから実際に渡航するまで、どんな事前研修がありましたか?
答: 最初は顔合わせを兼ねた英語研修から始まりました。立川の「TGG」(Tokyo Global Gateway)という、英語のみで会話する施設に行って、外国人講師と完全英語で過ごす体験をしました。あとは台湾に行くので中国語の勉強もしました。一番大きかったのは、現地でのプレゼンテーションに向けて、英語で原稿を書いてグループごとに練習したことです。オンラインで台湾の現地校のペアの子と顔合わせもしましたね。
台湾での研修内容と現地でのリアルな体験
台湾の中学校で英語でのコミュニケーション
問: 現地では、どんな場面で英語を使いましたか?
答: 訪問した中学校が一番英語を使いました。お互いにとって英語が第二言語なので、コミュニケーションは英語が中心でした。先生も英語で話していましたね。ただ、街中ではどちらかというと中国語の方が多くて、英語が通じない人もいて焦ったこともありました。
問: 事前の英会話の研修は役に立ちましたか?
答: 学校などで英語で話すことに慣れておけたのは、すごく良かったです。逆に、「もっと学んでおけばよかった」と思ったのは単語力です。「これ言いたいけど、何て言うんだろう?」というもどかしさをすごく感じました。一緒に行ったメンバーもみんな同じようでしたね。
問: 現地で英会話をする際、心がけていたことはありますか?
答: **とにかく相手に伝わるように、ということを心がけました。**文法はめちゃくちゃだったと思うけど、単語を並べたりして。相手の子も「こう言いたいんだな」と汲み取ってくれて、単語同士で会話しているようなところもありましたね。
問: 言葉が通じない時は、どうやって対処しましたか?
答: 身振り手振り(ジェスチャー)で伝えたり、友達に聞いたり、スマホで調べたり、いろいろやりましたね。
台湾の中学生との交流と実践力
問: 現地の学生との交流で困ったことはありましたか?
答: 私のペアの子はシャイな子で、最初はあまり会話が多くなかったんです。でも、私から積極的に話しかけるようにしていたら、だんだん答えてくれるようになって。英語で中国語を教えてと話していたら、その子が水を指さして「シュイ」(水のこと)って教えてくれたんです。相手の子は2歳下だったんですけど、仲良くなれて嬉しかったですね。
問: 台湾で身についたと実感する英語はありますか?
答: 何度も何度も練習したプレゼンテーションのフレーズは、今でもすごく覚えています。「Around the world」とか、何回も発音したものは、今学校の授業で出てきても「あ、これプレゼンの時に言ったな」って思います。あとは、アニメのタイトルが英語でどうなるか、初めて知りました。「鬼滅の刃」が「Demon Slayer」だったり、「進撃の巨人」が「Attack on Titan」だったり。日本語のままだと思ってたので、面白かったです。
記憶に残った場所と食べ物
問: 一番記憶に残っている場所や食べ物はありますか?
答: 場所は夜市です。すごい人混みで、目を離したら迷子になりそうなほど賑やかだったんですけど、すごく楽しかったです。そこで食べた肉団子みたいなのも美味しかったし、本場のタピオカミルクティーもすごく美味しかったです。甘いですね(笑)。
研修に参加して実際に得られた変化・成長
外国語に対する意識の変化
問: 研修に参加して、自分の中で一番変わったと思うことは何ですか?
答: 外国語に対する見方が変わりました。それまでは苦手意識もあって自分から学ぼうとは思えなかったんです。でも、実際に台湾で言語として使ってみて、もっと英語や中国語を話せるようになりたい、学んでみたいという気持ちが芽生えました。
問: 英語に対する感じ方は変わりましたか?
答: 行く前は英語=勉強というイメージが強かったんです。でも実際に台湾で、文法とか気にせず単語を並べて相手に伝えようとするうちに、「あ、英語ってコミュニケーションのためのものなんだ」と実感できました。勉強のためじゃなくて、人と話すために学びたいと思うようになりました。
台湾でのカルチャーショック
問: 台湾ならではのカルチャーショックはありましたか?
答: 一番驚いたのはトイレットペーパーを流せないことです。私たちが行った地域では、使ったペーパーはゴミ箱に捨てるルールで。一応流せないこともないけど、大量に流すと逆流するらしくて、友達が実際に詰まらせてました(笑)。あとは、円卓の回るテーブル(回転卓)ですね。誰かが料理を取っている最中に、別の人が回しちゃって「あ、ちょっと!」みたいな(笑)。それも楽しかったですけどね。
問: 費用面や準備段階で、想像と違っていた点はありますか?
答: お小遣いとして日本円で何千円か持って行ったんですけど、現地の物価が安くて金銭感覚が変になりました。「安い!」って思って買ってたら、意外と減りが早かったです(笑)。
研修の成果とアドバイス
問: この研修に参加して、良かったなと思う点は何ですか?
答: 本当にいろいろあるんですけど、実際に現地で英語や中国語を使えたこと。そして、一緒に行った16人のメンバーに出会えたことです。すごく仲良くなれて、みんないい子たちなので、そこは本当に良かったなと思います。
問: 今回の研修を通して、英語学習へのモチベーションに変化はありましたか?
答: はい、すごくありました。英語をもっとやりたいと思ったし、他の外国語にも興味が出ました。すごくプラスになることばかりでしたね。
問: もっと英語が話せたら、交流はもっと良いものになったと思いますか?
答: **そう思います。もっと盛り上がる話題も見つけられたかもしれません。**ただ、向こうの子たちも英語が完璧だったわけではなくて、お互いに単語を拾いながら試行錯誤してコミュニケーションを取っていた感じだったんです。だから、中学校での交流という点だけ見れば、すごく英語ができなくてもなんとかなったな、という印象です。
問: 今回の研修での失敗談や、今後海外に行く中学生へのアドバイスはありますか?
答: 英語ももちろん大事なんですけど、行く国の言葉をちょっとでいいから学んでおいた方がいいです!私は英語メインで行ったんですけど、街では英語が通じない人もいて、値段を聞くのも中国語だったりするんですよ。ですから、もし英語が公用語でない国、例えば韓国や台湾に行く人がいたら、その国の挨拶や「いくらですか?」くらいは覚えていった方が絶対にいいよ、と伝えたいです。
将来の夢と展望
問: 最後に、今の時点での将来の夢や展望を教えてください。
答: 将来、絶対にヨーロッパに行きたいんです。イギリスはもちろん、イタリアやフランスとか、いろんな国を巡ってみたくて。そのためには英語もそうですし、現地の言葉も必要になると思うので、いろんな言語を学んでみたいという気持ちがすごくあります。
問: ありがとうございました。素敵な話がたくさん聞けました。これからのご活躍を応援しています。
答: ありがとうございました!