帰国子女の英語力を維持する方法|英検準1級に合格した中2の家庭習慣と毎日ルーティン【実例】

インタビュアー: 吉田先生 吉田先生
学年: 中学2年生
受講コース: 帰国子女・インターナショナルスクール生コース
公開日: 2026年07月16日

帰国後に英語力が落ちるのを防ぐには?アメリカ帰国子女で英検準1級に合格した中学2年生の家庭を実例に、毎日10分のオンライン英会話、寝る前の英語リーディング、兄弟間の英会話など、英語力を維持する具体的な習慣を紹介します。

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帰国子女の英語は、使わなければ忘れていく

「せっかく海外で身につけた英語を、帰国後に忘れたくない」

帰国子女のご家庭から、よくご相談いただくお悩みです。

今回は、小3〜小6の3年間をアメリカで過ごし、帰国後も英語力を伸ばし続けて中2で英検準1級に合格した生徒のご家庭を実例に、 英語力を維持するための具体的な習慣を紹介します。

この記事でわかること:

  • 帰国子女本人が感じた「英語を忘れる怖さ」のリアル
  • 毎日10分のオンライン英会話という続けやすい仕組み
  • 寝る前10〜15分の英語リーディングなどの「おうちルール」(洋書リストも公開)
  • 兄弟・家族を巻き込んだ英語環境のつくり方
  • 「会話の維持」だけでは足りない理由

※本記事は一つのご家庭の実例です。すべての学習者に同様の結果を保証するものではありません。

アメリカ在住時代に家族で訪れたグランドキャニオン国立公園にて|帰国後も英語力を維持し英検準1級に合格した帰国子女の兄弟

「英語がとりえ」だからこそ忘れることが怖い

── 帰国後、英語を忘れそうになった経験はありますか?

あります。

期末テストの1週間前はオンライン英会話をお休みしていいことになっているんですけど、 テストが終わって再開したら、先生との会話が詰まってしまって。 「あ、やばい」と思いました。

アメリカの友達とは今もメッセージでつながっているので、 「いつか話せなくなるんじゃないか」と怖くなるんです。 だから「その分を取り返さなきゃ」って焦ります。

── 忘れかけている実感が、逆にモチベーションになっているんですね。

自分は英語がとりえなので。 それが得意じゃなくなったら大変です(笑)。

── 実は先生も同じです。英語は今も現在進行形で忘れていっています(笑)。だからこそ、生活に英語を取り入れ続けることが大事なんですよね。

毎日の習慣①:1日10分のオンライン英会話

── 英語力維持のために、毎日やっていることは?

ネイティブの先生とのオンライン英会話を毎日やっています。

最初は1回20分だったんですけど、今は10分〜15分。 短いから、部活や学校があっても続けられます。

── 振り返って、一番効果があったと思う習慣は?

これです。毎日のネイティブとの会話。 これをやっていなかったら、たぶんもう話せなくなっていたと思います。

「やらない日」もルール化して無理なく続ける

── 毎日続けるコツはありますか?

家のルールで、部活で疲れた日や日曜日は休んでいいことになっています。 「絶対毎日」じゃなくて、休む日も決まっているから続けられるんだと思います。

毎日の習慣②:寝る前10〜15分の英語リーディング

── ほかに「おうちルール」はありますか?

寝る前に、英語の本を10分〜15分読むのがうちのルールです。 ほぼ毎回やっています。テレビを見るなら、先にちゃんとやってから(笑)。

── 弟さんや妹さんも一緒に?

そうです。2人はちょっと嫌がってますけど(笑)、自分は本が好きなので全然苦じゃないです。

アメリカ滞在中に兄弟で訪れたグランドキャニオン国立公園
アメリカ滞在中に兄弟で訪れたグランドキャニオン国立公園。家族での旅行や日常生活を通じて、自然な英語に触れる機会を重ねてきました。

実際に読んでいる洋書リスト

保護者さまによると、洋書のレベルはさまざまで、 「本人が興味のある本」を最優先にしているそうです。マンガもOKというルールにしています。

実際に読んでいる本の例:

  • The Baby-Sitters Club(ベビーシッターズ・クラブ)
  • Dog Man(ドッグマン)
  • The One and Only Ivan(世界一幸せなゴリラ、イバン)
  • 英語版の日本のマンガ

── 読む習慣は本当に大事です。「読ませたい本」ではなく「読みたい本」だから毎晩続くんですね。大学に進むと英語のリーディング課題が山のように出ますから、今のうちに「英語を読むのが普通」になっておくのは大きな財産です。

毎日の習慣③:日本語のYouTubeは1日30分まで

── デジタルメディアのルールもあるそうですね。

弟がYouTubeとゲームが大好きで、そればかりになってしまうので、 日本語のYouTubeは1日30分までと決まっています。

その代わり、英語のYouTubeは普通に見ているので、 自然と毎日英語の音が耳に入ってきます。

実際に見ている英語のYouTubeチャンネル

  • Dhar Mann Studios(教訓のあるショートドラマ。日常会話の宝庫です)
  • MSA (My Story Animated)(実話ベースのアニメーションストーリー)

── 「制限する」のではなく「英語なら見ていい」という設計が上手ですね。ストーリーもののチャンネルは自然な会話表現が多く、リスニング力の維持にそのままつながっています。

家族で作る英語環境

兄弟とのゲーム中は、自然と英語に

── ご兄弟との会話は日本語ですか?

普段は日本語です。

でも、ゲームをしていて感情が高ぶった瞬間は、自然と英語になっちゃいます(笑)。 とっさの一言は、英語のほうが言いやすいんです。

── わかる気がします(笑)。感情が乗った言葉は日本語だと逆に言いにくかったりしますからね。

映画は「英語版」で見る

── 映画やテレビはどうしていますか?

家族だけで見るときは、 「これ英語版あるじゃん、英語版にしよう」って切り替えます。 リスニングも兼ねて。

最近は『グレイテスト・ショーマン』を英語で観ていました。 ミュージカル映画は歌でも英語に触れられるので、洋楽好きにもおすすめです。

「会話の維持」だけでは足りなかった

── オンライン英会話を毎日続けていれば、塾は不要という考え方もあると思います。なぜ塾にも通うことにしたんですか?

会話だけだと、日常会話は維持できても、文法やライティングは絶対にできないんです。

英検みたいなちゃんとした試験は、面接だけ・会話だけでは対策できません。 だから、リーディング・スピーキング・ライティング・リスニングの4技能を全部できて、 ネイティブの先生に添削してもらえる環境を選びました。

帰国後もメッセージでつながっているアメリカ現地校のクラスメイトたちとの写真
帰国後もメッセージでつながっているアメリカ現地校のクラスメイトたち。「いつか話せなくなるかも」という気持ちが毎日の英語習慣の原動力に

編集後記:英語力維持のポイントまとめ

今回のお話から見えてきた、帰国子女の英語力維持のポイントは次のとおりです。

  • 「短くても毎日」の英会話(10分でも継続が命)
  • 休む日をルール化して無理なく続ける
  • 寝る前10〜15分のリーディングなどの「おうちルール」で読む力をキープ
  • 本もYouTubeも映画も、「本人が興味のあるもの」を最優先(マンガでもOK)
  • 娯楽を制限するのではなく、「英語版ならOK」に置き換える
  • 会話の維持だけでなく、文法・ライティングは体系的に学ぶ場を持つ

「特別な勉強」よりも、日常生活そのものに英語を組み込むこと。 これが、3年間英語力を落とさずに準1級まで到達できた最大の理由でした。

東京外語スクールでは、帰国子女のお子さまの英語力維持と英検対策を、 面接練習・英作文添削・英検形式リスニング・読解トレーニングなどでサポートしています。

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