洋楽を歌うことで英語脳が身につく英語習得法 SINGING OUT LOUD

By 吉田先生(八王子教室担当) 吉田先生(八王子教室担当)

歌って英語脳に!?歌うだけで英語の4技能を補いつつ、英語脳を身につける最強の英語習得法をご紹介。英語を聞き取れなくなる原因のリンキングを洋楽を歌うことで解決します。

洋楽を歌うことで英語脳が身につく英語習得法|八王子の英会話・英語塾東京外語スクール

英語脳を育てる

英語脳の前に、そもそも”英語ってナニ?”

「学校の科目の一つ」や「受験に受かるための武器」と思わるかもしれません。確かにその通りでもあります。しかしその前には大きな前提が存在します。

それは英語というのは日本語と同じ用に「言語」という大きなくくりの中に存在するものということです。辞書を引くと「言語」とは、

音声や文字によって、人の意志・思想・感情などの情報を表現・伝達する、または受け入れ、理解するための約束・規則

とあります。

つまりは大切なのは「自分の思っていることを伝えることができるかどうか」ということです。極端に言えば、「嬉しい」ときに自然と「I’m Happy」と笑えればそれで満点なのです。

英語脳

「英語を聞き取れるけど理解するのに時間がかかる。」「英文は読めるけど内容の理解に時間がかかる。」などの悩みがある人は、「英語脳」を身につけることでその悩みを解消できるかもしれません。

英語脳とは、見たり聞いたりした英語を日本語に訳すことなく、英語のまま理解するスキルです。下に簡単に表してみました。

  1. 「apple」→「りんご」→「🍎」
  2. 「apple」→「🍎」

1番は「apple」という英語を「りんご」という日本語に訳してから「🍎」のイメージを作っています。一方で2番では「apple」という英語から日本語に訳すことなく、直接「🍎」のイメージができでいますね。

英語脳とはこの2番目の思考回路のように、日本語を介することなく英語を扱うスキルです。

これを身につけることで、英語を聞いた際にいちいち日本語に訳す手間が省けるので英文理解、リスニングの理解の速度が早くなります。

リンキングを攻略する

「英語が聞き取れない」という皆さん。英語を聞き取る、発音する上でとても重要な「リンキング」というルールをご存知でしょうか?

知らないよという方、それでは英語で「ありがとう」と伝えたいときはなんといいますか?

メジャーなものだと「サンキュー」でしょうか?実はこの「サンキュー」というワンフレーズも「リンキング」のルールに則って発音しているんです。

「サンキュー」を英語で記述すると「Thank you」という2つの単語で1フレーズができていることがわかります。

ただこのフレーズを発音するときは、「サンク ユー」と言う様に一単語ごと発音するのではなく、ThankのKとYouのYをつなげて「Thankyou」、「サンキュー」というように言葉をつなげて発音します。

そして、ネイティブスピーカーは意識していませんが、このリンキングに則って単語と単語をつなげて発音しています。

この「リンキング」を意識することで、英語の聞き取り能力(Listening)と発音能力(pronunciation)の上達スピードはグンと伸びます。

歌を歌う中で、歌手の英語を聞き取り、どの様に単語と単語がつながっているのかを理解し、歌うときに自分で発音してみる。

「Singing out loud」ではそのようにして「リンキング」を身につけ、より生きた英語を習得することができます。

洋楽を歌うことで英語脳が身につく英語習得法2|八王子の英会話・英語塾東京外語スクール

洋楽を歌おう!Singing out loud!

直訳すると、「大声で歌う!」となりますね。その名の通り、英語の歌(洋楽)を「大声で歌う!」それが最強の英語習得方法です。以下に6つのステップに分けた実践方法とともに実際に私がやる際の例とともに記載しました。

ステップ1. 曲を選ぶ

歌ってみたい曲を選んでみましょう。

ここで大切なのは自分の好きな洋楽を選ぶことです。どれだけ難しくても自分が好きな曲のほうが歌えたときの経験値と達成感は遥かに大きいです。

例)Ed sheeranの「Eyes closed」にしてみようかな。歌詞の内容はわからないけど、メロディと雰囲気が好きなんだよね。

ステップ2. 歌詞を見ながら曲を聞いてみる

曲を選ぶことができたら、歌詞を見ながら曲を聞いてみましょう。ここではなんとなく、曲の雰囲気をつかめればバッチリです。

例)「you’re gone」とか「cause everywhere I look I still see you」って言っているから大切な人を失くして負ったこころの傷を歌った曲だったんだなぁ。

ステップ3. 歌詞を理解する

次に英語の歌詞の意味を理解していきます。このステップが一番大変なステップになります。

ここでのルールは一つ、『和訳をネットで調べない』です。

歌詞の中にあるわからない単語や理解できない文の文法を調べて自分なりに歌詞の意味を理解するのがポイントです。

できる人はここでノートにメモを取ってみましょう。あとあと振り返りやすくなります。

例)「I feel the lump form in my throat」ってどういう意味なんだろう。「I feel - in my throat」だから、「喉に lamp form を感じる」となるのかな。「Lump form」はネットで調べても出てこないなぁ、じゃあ、「feel lump form meaning」で調べてみよう。
お、それっぽいのがあった。

idiom: a tight feeling in the throat that a person gets when about to start crying or when trying not to cry

だから、今にも泣き出しそうなときや、泣くのを我慢しているときに感じる喉の締めつけのことを「I feel lump form in my throat」って表現するのか。

ステップ4. 歌詞の意味を意識しながら曲を聞く

歌詞の意味を理解することができたら、次は歌詞を目で追いながら再び曲を聞いてみましょう。

ここで大切なのは、『何を歌っているのか、イメージしながら聞くこと』です。

スピードが速くてイメージが追いつかない!

そのような場合は0.5倍速で再生するなどして曲のスピードを調整して、慣れてきたら徐々にもとの速さに戻すのがおすすめです。

例)曲のスピードで聞いてみるのは難しいけど、ゆっくりめな曲だからなんとかなりそう。でもイメージしながらは難しいなぁ。

ステップ5. 歌を口ずさむ

歌を口ずさんでみましょう。ここで大切なのは、記事ですでに紹介している英語の発音ルールのリンキングを意識することです。

歌をよく聞いて、歌手がどの様に単語と単語をつなげて発音しているのかを把握しましょう。

「とにかく真似る」がポイントです。何回も繰り返して、意識しなくともリンキングできるように自分の口に覚えさせましょう。

例)「cause everywhere I look I still see you」のところが難しいな。
「カゥズ エヴリウェア アイ ルック アイ スティル スィ ユー」をどうやって発音してのかな。
繰り返し聞いてみよう。「I」はだいたい音が他の単語にくっついてるな。
「cause everywhere I look I still 」と「see you」の2つに分かれてるかな。
「カゥズェヴリウェアィルッカイスティル」「スィーユー」って感じかな。
文字のはじめと終わりでくっつく場合とそうでない場合があるみたい。

ステップ6. 歌詞の意味を意識しながら歌ってみる

リンキングに慣れてきたら、声のボリュームを上げて、Let’s sing!

歌詞、単語の意味をイメージしながら感情を込めて歌いましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?必ずしも上記のステップに則る必要はありませんので、自分に合わないなと感じたときはやり方を変えてみましょう。

余裕のある人は単語や文法を調べるときに「英語」で調べてみたり、歌えるようになったらカラオケで歌ってみるのも楽しいかもしれません。

「歌を歌う」というシンプルな方法ですが、

  • 歌詞を理解するための英単語・英文法の向上
  • 英語のリンキングに慣れること・曲のスピードにおいてかれない様にすることによる、ネイティブのスピードに対応したリスニング能力の向上
  • 歌手を真似して歌うことでネイティブに伝わるリンキングに則った英会話の練習
  • 感情を込めて歌うことで、英語を英語のまま理解する英語脳の育成

というように「科目としての英語」ではなく、「言語としての英語・生きた英語」を英語脳を育てつつ楽しく学べる方法となっています。

歌える曲をどんどん増やして、楽しく英語を身に着けていきましょう!Let’s sing out loud!

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