【ことわざ】知って得する英語のことわざ16選!

By 川上先生(八王子教室担当) 川上先生(八王子教室担当)

英会話の中でことわざを自然に使えたらカッコよくないですか?今回は会話の中で使いやすいことわざを16個ご紹介します!

【ことわざ】

突然ですが、皆さんは「Kill two birds with one stone.」このことわざの意味をご存知ですか?(答えは本編で!)日本には多くのことわざが存在しますが、このことわざのように英語表現で同じ意味をもつものも多数存在しています!しかし、同じような意味をもっているにも関わらず、言語によって表現の仕方が異なります。そこで今回は、日本語と似た表現はもちろん、日本語では思いつかないような英語学習が楽しくなる「英語のことわざ」を紹介していきます!

Ⅰ. 日本語と似た表現のことわざ

1. Kill two birds with one stone.

A: “I went out to exercise and did my grocery shopping at the same time.”
B: “Nice! Talk about killing two birds with one stone.”

Kill two birds with one stone.

「一つの石で二羽の鳥を仕留める」⇛「一石二鳥」
こちらは文字通り日本語でもそのままです。この言い回しは、17世紀のイギリスで生まれたことわざを日本語に訳したものです。

2. The early bird catches the worm.

A: “I got there early and snagged the last limited-edition item.”
B: “See? The early bird catches the worm!”

The early bird catches the worm.

「早起きの鳥は虫を捕らえる」⇛「早起きは三文の徳」
他の鳥より早く起きる鳥は、エサである虫を捕らえることができる可能性が高くなります。つまり「早起きすればいいことがある」という意味です。

3. Seeing is believing.

A: “Are the aurora really that amazing?”
B: “Seeing is believing. You should go and see it with your own eyes.”
「見ることは信じること」⇛「百聞は一見にしかず」
直訳すればなんとなく分かりそうですね。同じことわざを「One picture is worth a thousand words(一枚の絵は千語と同じ価値がある)」と表したりもします。

4. So many men, so many minds.

A: “Everyone has such different opinions about this movie.”
B: “Well, so many men, so many minds.”
「たくさんの人がいれば、それだけたくさんの心がある」⇛「十人十色」
こちらは非常にシンプルで分かりやすいのではないでしょうか。

5. Out of the mouth comes evil.

A: “I said something without thinking and it caused a huge mess.”
B: “Told you—out of the mouth comes evil.”
「災いが口から出てくる」⇛「口は災いの元」
「evil」は形容詞で「悪い」「邪悪な」の意味を持ちますが、「悪事」「災い」という名詞としての意味も持ちます。こちらも日本語と似ています。

6. Example is better than precept.

A: “I kept explaining how to do it, but he just didn’t get it.”
B: “Try showing him. Example is better than precept.”
「手本は教訓に勝る」⇛「論より根拠」
「percept」は「教訓」「戒め」という意味を持ちます。つまりもっと噛み砕くと「あれこれ説明するより実際にやってみて手本を示したほうがいい」ということです。

Ⅱ. 日本語と異なる表現のことわざ

7. Two heads are better than one.

A: “I can’t figure this out on my own.”
B: “Let’s work on it together—two heads are better than one.“

Two heads are better than one.

「二人の頭脳は一人の頭脳に勝る」⇛「三人寄れば文殊の知恵」
日本語では「三」という数字が使われていますが、英語では「一、二」の数字のみが使われています。「大切なことを決めるには、一人であれこれ考えるよりも人に相談するほうが、よい考えが生まれる」という意味です。

8. There is no time like the present.

A: “I’ve been thinking about starting a blog.”
B: “Then do it! There’s no time like the present.”
「今のような時間はもうない」⇛「思い立ったが吉日」
「present」は「現在」なので、「今のような時間はもうない」→「今のような好機はもうない」→「今が絶好のときだ」と考えるとよいでしょう。

9. Perseverance will win in the end.

A: “I’ve been practicing every day, but it’s still hard.”
B: “Keep going. Perseverance will win in the end.”

Perseverance will win in the end.

「忍耐が最後には勝つ」⇛「石の上にも三年」
このことわざの言い方は複数ありますが、一般的なのがこちらです。「perseverance」は「忍耐」「不屈の努力」という意味の名詞、「in the end」は「結局、ついには」という意味のイディオムです。つまり、長年の我慢や努力がついには報われることを意味することわざです。

10. It is no use crying over spilt milk.

A: “I accidentally deleted the file…”
B: “Oof. But hey, no use crying over spilt milk.”
「こぼれたミルクを嘆いても無駄だ」⇛「覆水盆に返らず」
「It is no use doing」は「〜しても無駄だ」という意味のイディオムです。日本語では「水」ですが、英語だと「ミルク」で表現されています。

11. Better bend than break.

A: “I don’t like the new policy, but I guess I’ll have to go along with it.”
B: “Yeah… better bend than break.”
「壊れるよりは曲がるほうがよい」⇛「長いものには巻かれろ」
「bend」は「曲がる(曲げる)」、「break」は「壊れる」を意味します。目上の人や強い相手に対しては、争って身を滅ぼす(壊れる)より、従った(曲がる)ほうが得策だということです。

Ⅲ. 日本語にない英語のことわざ(格言)

12. Don’t put all your eggs in one basket.

A: “I’m thinking of investing all my savings into one stock.”
B: “I wouldn’t. Don’t put all your eggs in one basket.”

Don’t put all your eggs in one basket.

「一つの籠に卵を盛るな」
一つの失敗で全てを失うことがないように、リスクは分散させたほうがよいという意味です。

13. You can’t teach an old dog new tricks.

A: “My grandpa refuses to learn how to use a smartphone.”
B: “Well, you can’t teach an old dog new tricks.”
「老犬に新しい芸は教えられない」
「 teach A B」で「AにBを教える」という文法です。長く生きているもの、続いていることに新しいことを教えたり加えたりするのは難しい、つまり、人の習慣を変えるのは難しいということです。

14. Imitation is the sincerest form of flattery.

A: “She keeps copying my style—it’s kinda annoying.”
B: “Hey, imitation is the sincerest form of flattery.”
「模倣は最大の賛辞」
人の真似をするということは、その人を尊敬している証拠であるという意味です。

15. An ounce of prevention is worth a pound of cure.

A: “I sanitized everything before guests arrived.”
B: “Smart move. An ounce of prevention is worth a pound of cure.”
「予防は治療に勝る」
病気にかかってから治療するよりも、病気の予防を優先することが重要であることを意味します。つまり、問題が起きてから対処するよりもそれを未然に防いでしまったほうが手間がかからずに済むということです。

16. The pen is mightier than the sword.

A: “His article sparked a huge debate online.”
B: “Wow. The pen really is mightier than the sword.”
「ペンは剣よりも強し」
イギリスのリットンの戯曲「リシュリュー」の一節です。文字を通じて表現される文学や思想の力は武力よりも大きいことを意味する表現です。

【知って損はないことわざ英語!使っていこう!】

日本語・英語問わず、ことわざというものは知らないと使えません。また、国ごとに異なる比喩表現が多いため、ことわざだと気付かずに間違った捉え方をしてしまう可能性もあります。しかし、国や文化の違いを楽しみながら少しづつ身につけていけば、英語のことわざを使うのはきっと難しくありません。ぜひ、今回挙げたもの以外でもなにか一つお気に入りのことわざを見つけて、ここぞ!というときに使ってみてください!(ちなみに、「ことわざにある通り〜」と言いたければ、「As the proverb says ~」というフレーズが便利です^_^)

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