八王子教室に通う中学3年生の保護者様から、受験校の決め方でよく受ける相談です。東京の私立高校入試には、第一志望の生徒が受ける推薦入試(1月22日以降)と、都立などと併願できる一般入試の併願優遇(2月10日以降)があります。「単願推薦」「併願推薦」という言葉との関係、成績に余裕がある生徒が第一志望を併願優遇で確保して都立に挑戦する考え方、附属校では併願優遇が無いことが多い点を、八王子教室での進路相談をもとに解説します。
目次

八王子教室に通う中学3年生の保護者様から、こんな相談を受けました。
「第一志望の私立高校を、併願で受けてもいいと学校の先生に言われたのですが、どういうことでしょうか」
これは、とても良い意味での悩みです。この記事では、八王子の中学生が受ける東京都内の私立高校の推薦入試と併願優遇の違い、そして「第一志望を併願で受ける」という選び方を説明します。
東京の私立高校入試は「推薦入試」と「一般入試」
東京都内の私立高校の入試は、東京都と東京私立中学高等学校協会が定める実施要項に沿って行われます。令和9年度(2027年入学)の日程と仕組みはこうです。
| 入試 | 願書受付 | 選抜日 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 推薦入試 | 1月15日以降 | 1月22日以降 | その私立高校を第一志望とし、中学校長の推薦を受け、学校の推薦基準に該当する生徒 |
| 一般入試 | 1月25日以降 | 2月10日以降 | 誰でも受験可。学校が定める成績などの基準を満たした受験生に**併願優遇**を講じる学校がある |
出典:東京都「令和9年度都内私立高等学校入学者選抜実施要項」
都立高校の学力検査は2月21日です。私立の推薦入試、私立の一般入試(併願優遇を含む)、都立の学力検査、という順に進みます。
「単願推薦」「併願推薦」という言葉
授業や進路相談で「単願推薦」「併願推薦」という言葉がよく出てきます。これは塾や受験情報での呼び方で、東京都の公式な区分とは少しずれています。
- 単願推薦:東京の推薦入試のこと。第一志望であること(単願)が条件なので、こう呼ばれる
- 併願推薦:東京では、一般入試の併願優遇をこう呼ぶことがある。千葉県や埼玉県の私立高校には、「併願推薦」という制度そのものがある学校もある
八王子の中学生が受けるのは東京都内の私立高校が中心なので、この記事では「推薦入試(単願)」と「併願優遇」で説明します。
併願優遇のイメージ:「落ちたときに行く学校」?
併願優遇は、「都立に落ちたときに行く学校を確保する」というイメージで使われることが多いです。都立を第一志望にして、私立を併願優遇で押さえる形です。
ただ、冒頭の相談のように、第一志望の私立高校を併願優遇で受けるという選び方もあります。
八王子の中学生に多い形:第一志望の私立を併願優遇で確保して、都立に挑戦する
どういう場合に、第一志望の私立を併願優遇で受けるのでしょうか。
成績に余裕があり、推薦入試を使わなくても併願優遇の基準を十分に満たしている場合です。
推薦入試は第一志望が条件なので、合格したらその学校に進学します。一方、併願優遇で合格を確保しておけば、都立高校にも挑戦できます。第一志望の私立を併願優遇で確保したうえで、より難しい都立に挑戦し、合格すれば都立、そうでなければ第一志望の私立に進む、という形です。
つまり、「推薦入試を使わなくても確保できるくらい成績に余裕がある」からこそ、併願優遇という選択肢が生まれます。学校の先生が「併願で受けてもいい」と言ったのは、そういう意味です。
この選び方をするときは、次の2点を確認します。
- その私立高校に併願優遇の制度があるか、基準(内申の評定合計など)を満たしているか
- 都立の志望校と、第一志望の私立の難易度の関係。都立に合格したら本当に都立に行くのか
2点目は、本人と保護者様で話し合っておくべきことです。「都立に合格したけれど、やはり私立に行きたい」となると、都立の合格を辞退することになります。
附属校では併願優遇が無いことが多い
注意したいのは、大学附属の私立高校です。八王子市内や多摩地域にも大学附属高校があり、八王子教室の中学生の志望校にもよく挙がります。附属校では、併願優遇を設けていない学校が多い印象です。附属校を第一志望にする場合は、推薦入試(単願)か一般入試で受けることになります。
一方で、附属校でも併願優遇のある学校はあります。「附属だから無い」と決めず、志望校ごとに募集要項で確かめてください。
入試相談と「確約」
12月になると、私立高校と中学校の間で「入試相談」が行われます。東京都の要項では、入試相談は12月15日以降に行い、学校は合格の可能性を述べるにとどめ、確約や内定はしないことになっています(東京都 公私連絡協議会資料)。
併願優遇の基準を満たしているかどうかは、この入試相談の前に中学校の先生と確認しておきます。八王子市の中学校の場合、推薦入試や一般入試で判定に使用される内申点(調査書評定)の対象期間は、「中学3年生の4月1日〜12月上旬(2学期末、または後期中間〜期末)」の成績です。
推薦基準に英検を使える学校がある
私立高校の推薦基準や併願優遇の基準には、内申(評定合計)に英検の級で加点する学校があります。基準に少し足りないときに、英検の級で届くことがあります。
まとめ
- 東京の私立高校入試は、推薦入試(第一志望・1月22日以降)と一般入試(2月10日以降)。一般入試の中に併願優遇がある
- 「単願推薦」「併願推薦」は塾や受験情報での呼び方。東京の公式な区分は推薦入試と併願優遇
- 成績に余裕があれば、第一志望の私立を併願優遇で確保して都立に挑戦する選び方がある
- 附属校は併願優遇が無いことが多いが、ある学校もある。募集要項で確認する
- 入試相談は12月15日以降。基準になる2学期の内申が重要
八王子教室でのご相談
東京外語スクール八王子教室では、八王子市内や周辺の中学3年生の受験校の選び方(推薦入試・併願優遇・都立)について、内申と志望校の基準を見ながらご相談に応じています。英語の受験対策と英検対策も同じ授業で進めます。
よくある質問
- 私立高校の推薦入試と併願優遇は、何が違いますか?
- 推薦入試は、その私立高校を第一志望とし、中学校長の推薦を受け、学校が定める推薦基準に該当する生徒が受ける入試です。
併願優遇は一般入試の中の仕組みで、学校が定める成績などの基準を満たした受験生に優遇措置を講じるものです。都立高校などを第一志望にしながら受けられます。 - 東京の私立高校の推薦入試と一般入試は、いつ行われますか?
- 令和9年度入試では、推薦入試は願書受付が1月15日以降、選抜が1月22日以降、一般入試は願書受付が1月25日以降、選抜が2月10日以降です(東京都「都内私立高等学校入学者選抜実施要項」)。
都立高校の学力検査は2月21日なので、私立の推薦・一般の結果を見てから都立を受ける流れになります。 - 「単願推薦」「併願推薦」とは何ですか?
- 塾や受験情報で使われる言葉です。
東京では、推薦入試が第一志望(単願)であることを強調して「単願推薦」と呼び、一般入試の併願優遇を「併願推薦」と呼ぶことがあります。千葉県や埼玉県の私立高校には「併願推薦」という制度そのものがある学校もあります。東京都の公式な区分は「推薦入試」と「一般入試の併願優遇」です。 - 第一志望の私立高校を、併願優遇で受けることはありますか?
- あります。
成績に余裕があり、推薦入試を使わなくても併願優遇の基準を十分に満たしている場合、第一志望の私立を併願優遇で確保したうえで、都立高校にも挑戦する選び方ができます。東京外語スクール八王子教室では、内申と志望校の基準を照らし合わせてこの選択肢を提案することがあります。 - 大学附属の私立高校にも併願優遇はありますか?
- 附属校では、併願優遇を設けていない学校が多い印象です。
一方で、附属校でも併願優遇のある学校はあります。志望校ごとに募集要項で確かめてください。併願優遇が無い附属校を第一志望にする場合は、推薦入試(単願)か一般入試で受けることになります。
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