「学校の英語のテストで思うように点が取れない」という八王子の中学生・高校生の保護者様からのご相談で、まず確かめるのは教科書本文を声に出して読んでいるかです。家でできる復習法として教科書本文を音声にして追いかけるシャドーイングの手順と、家では解決しにくいつまずきを塾の授業でどう補うかを、東京外語スクール八王子教室の指導をもとに解説します。
目次

「学校の英語のテストで、思うように点が取れないんです」
八王子教室に通う中学生・高校生の保護者様から、定期試験のあとにいただくご相談です。授業で本人に最初に聞くのは、「教科書の本文、声に出して読んでいますか?」ということです。答えは「あまり」であることが多いです。
この記事では、家でできる復習法として八王子教室がすすめている「教科書本文を音声にしてシャドーイングする」方法と、家では解決しにくいつまずきを塾の授業でどう補っているかを説明します。
定期試験は教科書本文が土台
定期試験の英語は、教科書本文を題材にした問題が中心です。本文の内容、本文中の単語や表現、本文に出てきた文法。教科書本文を繰り返し読んで内容を把握していれば、取れる問題が多くあります。
文部科学省の中学校学習指導要領でも、「読むこと」の活動の一つとして「書かれた内容や文章の構成を考えながら黙読したり、その内容を表現するよう音読したりする活動」が挙げられています(中学校学習指導要領解説 外国語編)。
教科書本文を声に出して読むことは、定期試験対策の基本です。ただ、音読は単調で続かない、という生徒が少なくありません。そこで、音声を使う方法をすすめています。
教科書本文を「音声化」する
やり方はこうです。
- スマートフォンのカメラで、教科書の本文を撮影する
- 文字を読み取って読み上げる機能で、本文を音声にする
- 音声を聞きながら、本文を見て、少し遅れて声に出して追いかける(シャドーイング)
- 慣れたら、音声だけを聞いて追いかける
多くのスマートフォンには、画像の文字を読み取って読み上げる機能が標準で入っています。検索アプリの画像読み取りでも同じことができます。教科書に付属の音声やQRコードがあれば、それを使うのがいちばん確実です。
授業でこの方法を説明したあと、実際にその場で写真を撮ってもらい、読み上げボタンが出るところまで一緒に確かめることがあります。「やり方が分からない」で止まらないようにするためです。
教科書は著作物です。この方法は、自分の教科書を、自分の端末で、自分の学習のために音声にする前提のものです(著作権法の私的使用の範囲)。作った音声や画像を友達に送ったり、SNSに載せたりしないでください。教室で講師が代わりに音声を作って配ることもしていません。教科書に付属の音声やQRコードがあれば、そちらを使うのがいちばん確実です。
なぜ音読よりシャドーイングか
音読とシャドーイングは、どちらも定期試験に効きます。音読は今すぐ始められるので、まずは音読を試してみてください。
そのうえで、シャドーイングには次の利点があります。
- 手本の音声がある:発音や区切りを迷わない。自分の読み方の癖に引っ張られない
- 内容を追いながら声に出せる:音声についていくために、意味のまとまりで文を追う癖がつく。ただ文字を追う音読より、内容を把握しやすい
- 続けやすい:音声に合わせるので、作業として単調になりにくい
シャドーイングは、本来は文字を見ずに音声だけを追う練習です。定期試験の対策としては、まず教科書本文を見ながら追う方法で始め、慣れてきたら文字を離します。
リスニングにもつながる
シャドーイングは、リスニングの力にもつながります。
Hamada(2016)は、日本の大学生を対象にした研究で、シャドーイングによって音の聞き取り(音素の知覚)が向上し、特にリスニングが苦手な学習者で聞き取り問題の得点が上がったと報告しています(Hamada, Y. 2016. Language Teaching Research, 20(1))。
定期試験にはリスニング問題があり、英検にもリスニングがあります。教科書本文のシャドーイングは、試験範囲の復習と聞き取りの練習を同時に進められる方法です。
長い本文は、移動時間に「聞く」
高校の教科書本文は長くなります。全部を声に出して読むのが大変なときは、移動時間に音声を聞くだけでも構いません。
八王子教室で高校生を見ていると、音読をしている生徒ほど定期試験の長文で安定して点を取る傾向があります。長い本文については、黙読より音声を聞く方が内容をつかみやすいという生徒もいます。通学の電車やバスで本文の音声を聞き、家で1回声に出す、という組み合わせが続けやすいです。
結局「黙読の方が早い」と感じるようになったら、それはそれで構いません。本文を繰り返し読む習慣がついたということです。
試験前3週間の回し方
定期試験の3週間前からの進め方は、こう考えます。
- 3週間前:試験範囲の本文を音声化し、1日1〜2単元ずつシャドーイングを始める
- 2週間前:範囲の本文を一通り回し終える。分からない単語と表現を書き出す
- 1週間前:本文を見ずに音声だけで追えるか確かめる。問題集や学校のプリントで確認する
1回のシャドーイングは数分で終わります。試験範囲の本文を数回ずつ回せれば、本文の内容を問う問題は安定します。
家でできることと、塾でやること
ここまでの方法は、家で、本人だけでできます。教科書本文の復習は、塾に通っていてもいなくても、本人が家で繰り返すことが土台です。
一方で、家で繰り返すだけでは解決しにくいつまずきがあります。八王子教室の授業では、そこを補っています。
| 家でできること | 塾でやること |
|---|---|
| 教科書本文を音声にしてシャドーイングする | 本文の中の文法(なぜその形になるか)を、本人が分かるまで説明する |
| 範囲の本文を試験3週間前から回す | 試験範囲表やプリントの写真をもとに、範囲の文法単元の問題を宿題に組む |
| 分からない単語を書き出す | 書き出した単語が定着しているかを、授業の単語チェックで確かめる |
| 学校のワークやプリントを解く | 間違えた問題を、知識不足か読み方の問題かに分けて次の課題を決める |
| 移動時間に本文の音声を聞く | 聞き取れていない音を、ディクテーションで見つける |
とくに多いのは、「本文は読めるようになったのに、文法の問題で落とす」という生徒です。教科書本文を繰り返しても、「なぜ現在完了になるのか」「関係代名詞がどこにかかるのか」は、本人だけでは整理しにくいところです。授業では、本文に出てきた文法を本人の言葉で説明できるまで一緒に確かめます。
もうひとつは、「何が分かっていないかが分からない」生徒です。間違えた問題を、知識が足りないのか、問題文の読み方でつまずいたのかに分けて、次に何をするかを決めるのは、講師が隣にいる方が早く進みます。
試験前の3週間は、家でのシャドーイングと、授業での文法の確認を並行します。試験範囲表や学校のプリントの写真を送っていただければ、授業の準備に反映します。
英検の学習と定期試験の時期の切り替え方は、定期試験と英検、どちらを優先する?で説明しています。
まとめ
- 定期試験の英語は教科書本文が土台。本文を声に出して繰り返し読むことが基本
- 教科書本文を写真に撮って読み上げ機能で音声化し、聞きながら追いかけて声に出す
- 手本の音声があるので発音や区切りを迷わず、内容を追いながら声に出せる。音読だけより続けやすい
- シャドーイングは音の聞き取りの向上が研究で報告されており、リスニングにもつながる
- 長い本文は移動時間に聞くだけでもよい。試験3週間前から1日1〜2単元ずつ回す
- 本文の復習は家で。文法の整理と、つまずきの原因の切り分けは塾の授業で補う
八王子教室でのご相談
東京外語スクール八王子教室では、定期試験の範囲に合わせて家での復習方法を一緒に決め、本文の文法の整理や間違えた問題の切り分けを授業で行っています。学校のテストの英語でお困りの中学生・高校生の保護者様は、まず無料体験授業でご相談ください。
よくある質問
- シャドーイングとは何ですか?
- 音声を聞きながら、少し遅れて同じ英文を声に出して追いかける練習です。
影(shadow)のようについていくのでこう呼ばれます。文字を見ずに音声だけを追う方法と、文字を見ながら追う方法があり、東京外語スクール八王子教室では定期試験の対策として、教科書本文を見ながら追う方法から始めています。 - 教科書本文の音声は、どうやって用意しますか?
- スマートフォンのカメラで教科書の文章を撮影し、文字を読み取って読み上げる機能を使います。
多くのスマートフォンに標準で入っている機能や、検索アプリの画像読み取りで文章を音声にできます。教科書に付属の音声やQRコードがあれば、それを使うのが最も確実です。 - 音読とシャドーイングは、どちらが定期試験に効きますか?
- どちらも効きます。まず試しやすいのは音読です。
シャドーイングの利点は、手本の音声があるので発音や区切りを迷わず、内容を追いながら声に出せることです。音読だけだと単調になって続かない生徒に、シャドーイングをすすめています。 - シャドーイングはリスニングにも効果がありますか?
- 研究で、音の聞き取り(音素の知覚)が向上することが報告されています。
Hamada(2016)は日本の大学生を対象に、シャドーイングで音の知覚が向上し、特にリスニングが苦手な学習者で聞き取り問題の得点が上がったと報告しています。定期試験のリスニング問題にもつながります。 - 教科書を撮影して音声にするのは、著作権の問題はありませんか?
- 自分の教科書を、自分の端末で、自分の学習のために音声にする範囲であれば、著作権法の私的使用のための複製にあたると考えています。
作った音声や画像を友達に送ったり、SNSに載せたりしないでください。東京外語スクール八王子教室でも、講師が代わりに音声を作って配ることはしていません。教科書に付属の音声やQRコードがあれば、そちらを使うのが最も確実です。 - シャドーイングは、1日どのくらいやればよいですか?
- 教科書の1つの単元の本文を、1日1〜2回、試験範囲の本文を順番に回すのが目安です。
1回は数分で終わります。長い本文は、移動時間に音声を聞くだけでも構いません。試験の3週間前から始めると、範囲の本文を数回ずつ回せます。
八王子教室で英語を学びたい方へ
- 中学生英検対策コース — 学校英語・英検・高校受験を見据え、苦手な文法や聞き取りを個別に指導します。
- 中学生定期試験対策コース — 教科書の単元に合わせて文法・単語・聞き取りを補強。試験前は宿題の量を調整します。
- 高校生定期試験対策コース — 教科書の文法・単語・読解を個別に補強。英作文は海外講師の添削を受けて書き直します。
授業の進め方は教室・授業のご案内、コースごとの料金はコース・料金一覧をご覧ください。
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